高齢化の嘘?
2010年8月21日(土)
今年の夏はあまりに暑くて、ちょっとやそっとの怪談話じゃあひとつも寒くならない。だからというわけでもないのだろうけれど、100歳以上のお年寄りの行方不明者が相次ぎ、それがまた、そんじょそこらの怪談なんて甘っちょろいと思わせるほど、奇妙奇天烈な話ばかり。
そもそもが足立区の民家の寝室で、111歳の男性がミイラ化した遺体で見つかったことから始まっている。この事件以降、各地の自治体が100歳以上の高齢者の所在を確認しはじめたが、生きているはずの高齢者が、いたるところで神隠しに会って所在不明。ざっと調べただけでも、杉並区では113歳の女性が、大田区では104歳の女性、愛知県津島市では100歳の男性、北海道岩見沢市では100歳の男女、名古屋市では106歳の男性が行方知れず…。
いずれも、死亡後も年金が支給されていたというから、遺族が年金を不正受給していた「詐欺」まがいの「犯罪行為」というのが、ほとんどなのかもしれない。でも、年金欲しさというだけにしてはあまりにも不気味な話ばかり。狭い家のひと部屋でミイラ化していった父親、それだけでも不気味なのに、そのままの状態で30年間放置していたというのだから、尋常な神経とは思えない。死亡した母親の遺体を細かく砕き、骨を洗ってリュックに入れていたという話もそう。
いずれも「死ぬということ」は、この世から魂が異界に移動する過程だということ、死体というのはその残滓であるという感覚が、遺族の心の中からスッポリと欠落してしまっている。だから生きている時そのままに、同じ空間、同じ時間を何十年過ごしても、違和感を感じないでいるのではないのか。そんなふうにしかみえない。
現代人というのは、死という感覚を喪失し始めているのかもしれない。そう思うとなんとも恐ろしい…。

コメント・トラックバック一覧(0)
コメントはまだありません。