ペットを飼う資格
2009年12月8日(火)
12月4日のasahi.comで読んで仰天、最近、動物病院でペットの治療費を支払わないまま、消息を絶つ飼い主が増えているのだそうだ。一週間の入院後に犬を受け取りにきて、さて会計という段になって姿が見えなくなってしまう飼い主とか、交通事故に遭った猫を連れてきて、「やれるだけやって」と言って病院に猫を預けてそれきりとか。いずれも連絡を取ろうにも音信不通、雲隠れしてしまうから代金を回収することができない。
未収金が全体の売り上げの5%を超えると、病院の存続が危ぶまれるらしいのだけれど、全国ではすでに治療費全体の2~3%にあたる年間15億円ほどが未収。そんなこんなでついに弁護士を顧問に据え、未収金問題の研究会を立ち上げる動きまで獣医師の間で出てきているというから尋常ならざる事態。
飼い主が雲隠れしてしまう理由には3つあって、(1)初めから支払う意思がない(2)経済的に支払う能力がない(3)治療や治療結果に不満というもの。最近は特に(1)のケースが目立っているそうで、まあ確かに、入院、手術なんていうことになれば10万円単位のお金があれよあれよと吹っ飛んでしまうから、支払いの額を聞いて真っ青、思わず逃げだしたくなる心境もわからないではない。でもだからと言って、逃げちゃうわけにはいかないんだし、そんなことが許されるはずもない。
お高いお金を出して血統書の犬や猫を買い求め、人間以上に贅沢なものを食べさせ、洋服を着せ、ことあるごとに動物病院で治療をする。もちろんそれも愛情には違いないけれど、それが「=本当に動物を愛していること」にはならないあたりが悲しいところ。だから、平気で「飽きた」という理由でペットを保健所に連れていったり、治療費が払えないからと置き去りにしてしまったりする。
たとえ経済的な理由から病院に連れてゆけないとしても、飼っている動物の命に真正面から向き合うだけの覚悟があるのなら、飼い主としての資格は十分。生きとし生けるものすべていつか病を得るし年も取るし、命も失う。そんな自然の摂理をあるがままに受け止め、命が尽きるその日まで、安心してその体を横たえていられる環境を作って寄り添うことができるかどうか、それがペットを飼うにあたって、一番に問われることなんじゃないかしら?

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